世界を股にかけるBTSの莫大な経済効果
世界を舞台に活躍するBTSがもたらす経済効果は莫大である。
アメリカの公共ラジオ放送局「NPR(National Public Radio)」の調査によると、その規模は年間およそ50億ドル(約7兆2,400億円)にのぼり、韓国のGDPのおよそ0.3〜0.5%を占めるとされている。
「BTSは単なる音楽グループにとどまらず、地域経済や国家経済、文化輸出にまで影響を及ぼす、巨大な“BTS経済圏”を築いている存在です。たとえば、BTSの公演には海外から約18万人のファンが韓国を訪れ、宿泊・交通・飲食などを通じて、約5億1,500万ドル(約746億円)もの経済効果を生み出すとされています。
また、2022年6月14日にBTSがグループ活動の一時中断を発表した直後には、所属事務所『HYBE』の株価が約25%下落。英語圏メディアでは『約17億ドル(約2,300億円)相当の時価総額が消失した』とも報じられました」(同前)
さらに、BTSはX(旧Twitter)をはじめとするSNS上でも数々のギネス記録を保持している。
「現在は更新されていますが、2019年にはJUNGKOOKがビリー・アイリッシュの『Bad Guy』に合わせて踊る短い動画を投稿し、それが世界最多ツイート数となる240万件超を記録。ギネス世界記録にも認定されました。
またグループとしては、2017年から2021年までの5年連続で『世界で最もツイートされたアーティスト』に選ばれており、2021年には『最も多く言及された音楽グループ』としてもギネス記録に認定されています」(同前)