メルカリ、オークション機能停止へ
「これまでチケットのジャンルではオークション機能を停止していました。スイッチ2という具体的な商品についてへのオークション機能停止は初の試みです」
フリマアプリ大手「メルカリ」は27日に自社のホームページで、「メルカリと任天堂、安心・安全な取引環境構築の推進に関する取り組み実施に合意」と題したリリースを公表した。任天堂も同日、転売対策を目的とした対策について、フリマ事業者3社と協力することを明らかにした。
SNS上では、「不正出品」が一時的にトレンド入りし、「任天堂が本気で動いた、というよりもフリマサイトが本気で動けば不正な出品の防止出来るんだ」、「本気で転売ヤーを撲滅しに行ってくれてるの嬉しすぎるな」などのコメントが寄せられた。
メルカリも転売対策に乗り出した。メルカリは出品者が指定した額に購入者が納得した際に、商品を購入できる仕組みである。
ところが今年から、同社は購入者同士でより高い金額を出し合う「オークション制度」を導入した。ただ、チケットといった転売目的で出品されることが多いため、チケットというジャンルでは機能を停止していた。
今回の任天堂との協力について、メルカリの広報担当者はこう述べた。
「具体的な経緯や議論内容については非開示とさせていただいておりますが、メルカリのメリットとして、お客さまが、より安心・安全に、それぞれの商品・サービスをご利用いただけける環境が構築できると考え、今回の合意に至りました」
任天堂も集英社オンラインの取材に対して同様に「合意内容や形式、経緯などの詳細はお伝えしておりません」と回答した。
スイッチ2をめぐっては、品薄になることが懸念されている。任天堂が4月に行ったスイッチ2の第1回抽選販売では、日本だけで約220万人の応募があった。5月9日に開かれた2025年3月期の決算発表会で任天堂は「事前の想定を大幅に上回った」とコメントしている。
これまで抽選販売は2回行われているが、任天堂は転売対策のため、有料会員サービスに一定期間加入していることなどの条件を設け、抽選に参加できる人を限定した。それでも落選者は多く、SNS上でも松山ケンイチや藤田ニコルなどの著名人らも相次いで落選報告をした。
前出のメルカリ広報の担当者は、「スイッチ2などの価格高騰が予想される特定の商品については、購入される方に対し商品価格高騰時のアラート表示を行うなどの取り組みをしている」と説明する。購入画面で価格が急騰していることをアラートで知らせる仕組みだ。