飲酒運転の発覚を恐れた両容疑者は救護措置を怠って逃走か
事件は14日午後4時5分ごろ、三郷市中央5の市道で発生、けがをした6年男児のうち1人が右足骨折の重傷、残り3人が軽傷を負った。現場から逃走したのは1000万相当の高級SUVタイプの乗用車で、翌15日に現場から約2キロ離れた地点で見つかった。
県警は防犯カメラや現場付近を走行していた車のドライブレコーダーの映像を分析、車に乗っていた両容疑者が事件前に市内の飲食店で数時間にわたり飲酒していた事実を突き止めた。
王容疑者は鄧容疑者が酒気帯び状態であることを知ったうえで自宅まで送ることを依頼したとみられる。
事件現場はJR武蔵野線三郷駅から車で5分ほどの閑静な住宅街。新しい洋風の一軒家が多く建ち並び、各家庭にマイカー用の駐車場も完備されているが、周辺にはガードレールなどの設備はない。車も人もそこそこ多いが、事故を防ぐためのハード面の整備は遅れている印象を受けた。
実際、押収されたSUV車の車幅では対向車とすれ違うことは難しく、突然子供が飛び出してきたらぶつかってしまうくらいの狭い道だった。ドライブレコーダー映像には、接触後に車から降りてきた鄧容疑者とみられる男が子供たちに手を合わせて謝意を伝える様子も記録されており、飲酒運転の発覚を恐れた両容疑者は救護措置を怠って逃走したとみられる。
近くに住む女性はこう語った。
「ここら辺で大きな事故なんかは今まで聞いたこともありませんでした。ニュースを見て、住宅街の側道には歩道がないことを改めて知りましたし、車も多いので、歩く時も運転する時も気をつけないといけないと思いました」