「相手が大丈夫と言っていたのでその場から離れただけだ」
SUV車が発見されたのは、事件現場から約2キロ南の住宅街にある王容疑者の自宅である3階建ての社員寮だ。近くに住む男性は取材にこう証言した。
「この住宅は5年ほど前にそれまでの入居者が出られてから寮として使われ始めたんです。アジア系の社長さんが菓子折りを持って挨拶に来られて、真面目な人だなあと思いました。
住人の方々も騒いだり大音量で音楽をかけたりすることもなく、すれ違った時には挨拶をしてくれて、トラブルを起こすような印象は全くありませんでした。あの車(事件で押収されたSUV車)はいつ頃からか、たまに停まっているのをみましたし、事件の翌朝にも停まっていましたね。
住人の移動手段は自転車か徒歩だと思うのですが、過去にも違うSUV車や他にも高級そうな車が停まっていたことがあったので、『また社長が車を乗り換えたのかな』なんて思っていました。事件翌日に警察とメディアがたくさん来ていて、大きなレッカーで車が持って行かれたので驚きましたね」
この男性が言う「アジア系の社長さん」は鄧容疑者とは別人とみられ、押収された高級SUV車は鄧容疑者名義だった。
「鄧容疑者は会社に出入りはしていたもの従業員ではなく“下請け”の一人で、自宅も別。家庭もあり、自宅周辺では特徴のある外見で、珍しい車を乗っていたことから知られた存在でした。家族もいて、事故の際は妻に『子どもがぶつかってきた』と説明していたようです」(社会部記者)
鄧容疑者は18日午前になって女性に付き添われて県警吉川署に出頭、逮捕後の調べに「ぶつかったことは間違いないが、相手が大丈夫と言っていたのでその場から離れただけだ」とひき逃げ容疑については否認している。
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取材・文/集英社オンライン編集部ニュース班