「保証人不要というのは住みやすかったのかもしれません」
今は別の号棟に住んでいるという、くだんの元理事長も容疑者に心当たりはないようだ。
「去年まで単身向け団地に住んでいまして理事長をしていましたけど、私の後は成り手がいないと聞きました。入居者は女性の中高年の単身の方が多いかなという感じで、若い人はたまに入る程度。入れ替わりが早い印象でした。
そりゃ20年も30年も前はもっと隣同士声掛けあったり横のつながりはありましたけど、この10年くらいは誰がどの部屋に住んでるかなんて誰も気にしてませんよ」
階下の住人も含め、同じ号棟にも矢沢容疑者を認識している住人には行き当たらなかった。
「私の向かいの部屋の方は高齢男性だしここは高齢者が多いと思います。年収や貯蓄の審査はあるけど、保証人が必要ないというのがメリットでした。家賃は4万円弱です。犯人の男も身寄りがなかったりしたら、この保証人不要というのは住みやすかったのかもしれません」(住んで1年になる30代男性)
東京の郊外の団地で息を潜めるように誰にも知られず生きてきたのか。土地勘も含めて矢沢容疑者が「現場」になぜ大阪の小学校を選んだのか。被害児童の心身の傷が一日も早く癒えることを祈るしかない。
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取材・文/集英社オンライン編集部ニュース班