「本気でやるほど芸能のお仕事が好きではない」と引退を決意
――3年間ほどで活動を辞めたのはなぜだったのですか?
ありがたいことに深夜のドラマなどお芝居のお仕事もいただくようになり、そうなるとセリフを覚えないといけない。
でも、セリフ覚えに苦手意識があったのと「お芝居やるなら本気で取り組まないといけない」と思った時に、「本気でやるほど芸能のお仕事が好きではない」ことに気づいたんです。
――それで、引退後は何をしていたんですか。
デキ婚ではないのですが、引退後すぐに結婚をしたんです。また、15歳から芸能界以外のお仕事の経験がなかったので、正社員になって営業のお仕事を2年ほどしました。
その時に、夫と「何か商売をしたいね」とふたりでずっと話をしていて、夫も私も好きなラーメン屋をオープンしてみることにしたんです。
私も夫も豚骨系豆乳つけ麺や豆乳ラーメンが好きだったのですが、それとも違う新しいラーメンを生み出したかったんですね。
――その時はどんなラーメン屋さんだったんですか?
かなり斬新な油麺を生み出しました。とくに麺の上にホルモンを載せた「ホルメン」が名物で2店舗経営していました。
フードジャーナリストの、はんつ遠藤さんからも「今後、流行るだろう」ともお墨付きをいただいたのですが、収支のバランスがうまくいかず、2年ほどで辞めざるを得ない状態になりました。借金も1000万円ほど抱えてしまって……。
――なんと…その後はどうしたのですか。
夫はデイトレーダーの勉強を始めて、私は銀座のクラブで働きました。28歳頃だと思います。お店でもいい成績を残したのですが、銀座の敷居の高さがやはり私には向かないと思って…立川のキャバクラで働くようになりました。
――銀座からの立川ですか! 最高月収はどのくらいでしたか?
お店ではありがたいことにNo.1で常時月収100万円ほどはキープできてました。同伴はしましたが、アフターはしません。なぜならお客様が潰れちゃうくらい私が飲めてしまってたので、それどころじゃなくて(笑)。
おかげで借金も2年ほどで完済できました。