論より証拠!「お金を増やす方程式」の私の解き方

「お金を増やす方程式」では、まず自分の収入を把握する必要があります。

私は会社員でしたから、月の収入は給与明細で把握できます。また、年間の手取り額は年度末に会社から渡される源泉徴収票で確認できます。

投資を始めた頃の私の年収は、月収とボーナスの合計で400万円程度でした(手取りは約320万円)。月収は残業時間次第で大きく乱高下しており、100時間残業している月は10万円以上残業代がついていました。ボーナスは年度によって異なるものの基本給の3〜4か月分だったはずです。

ちなみに、リーマン・ショックの翌年はボーナスが激減したことをよく覚えています。

収入を把握したら、次は、増やし方を検討することになります。副業が解禁されていない時代でしたから、本業での給与をどうやって上げるかを考えました。

方法は、①残業代や資格手当を含め、各種手当で月収を増やす、②単年で成果を出しボーナスを多く貰う、③昇格を狙って基本給を上げる、④今の会社で①〜③をすることに限界があるなら転職をする、というのが選択肢になります。

私が勤務していた会社では、宅建資格を取得すれば毎月1万円の資格手当がつきました。まずはこれを狙います。

次に、残業は中途半端にするより、22時以降の深夜残業や休日出勤の方が割増であったため、普段は定時で上がり、特定の日に深夜残業をしたり休日出勤をして、総残業時間は同じでも残業代の単価を上げるようにしました。

年収320万円で支出240万円のふつうの会社員が2億円貯めた話…誰にでも実践可能な「お金を増やす方程式」って?_2

昨今の労務管理体制では人事に怒られていたことでしょう。

成果を出してボーナスを上げることや昇格は多少意識していたものの、すぐに数字には繫がらないため、「上がったらいいな」程度に考え、あまり期待しませんでした。ボーナスは会社全体の業績に大きく影響を受けますし、昇格も日本企業の場合、年功序列でなかなか簡単にできません。

このような試行錯誤をしたものの、一社目では大きな年収アップに限界を感じ、転職エージェントに相談しました。そこで、同じ職種でもどうやら特定の専門技能があれば年収が大幅に上がるということが分かったので、転職を前提に現職での専門技能を身に付ける方向で努力しました。

その後、無事に転職をしたら年収が1.5倍になり、「自分を高く売るのは大事」ということを学びました。