外国人観光客の問題を学ぶよい機会に?
一方で、インバウンドの影響でお土産の値段も高騰していることについては、修学旅行先の変更の理由にはならないという。というのも小学校の修学旅行では学校側がお小遣いの上限を決めていることが多く、その中でいかに賢く買いたい物を買うことができるか計画を立てることもまた、一つの学習になる面があるからだ。
「ただ、お土産を買う場所で、高価なものしかない取扱いのない所は避けるようにしていますね。例えば東京スカイツリーなんかはいい例で、観光地として知名度が高く、展望台にいきたい子どもも多いですが、いかんせんお土産代がバカにならない。それに比べて東京タワーは、『これぞ東京』的なお土産が比較的安く買えるし、展望台も悪くないので、そちらにしようとなったりしています」
これから先、日本にはますます外国人観光客が増えていき、彼らとどのように共生するのかが課題にもなっている。そういう意味では、子どものころからそうした問題を直に体験しておくという理由で、インバウンド需要が高い場所へ行くのはいい勉強になるかもしれない。
取材・文/集英社オンライン編集部