「謎のデザイナー・マリイ・ローラン!の巻」(ジャンプ・コミックス第129巻収録)

今回は、秋本麗子の母、マリイ・ローランが初登場するお話をお届けする。

両さんは彼女があまりある富を持っていると知り、恥も外聞もなく自分を売り込みはじめるが……!?

麗子の母は、欧州指折りの巨大企業体を率いる女性実業家で、あの中川が一目置くほどの存在。そしてその伴侶は日本の企業家、秋本飛飛丸(あきもと・ぴゅんぴゅんまる)。ふたりの間には麗子、優という娘がいる。

ちなみにマリイは服飾デザイナーとしての、いわば芸名のような通り名で、本名は秋本フランソワーズである。

家族全員が企業家として世界中を秒単位のスケジュールで飛び回っている中川ファミリーほどではないが、マリイがフランスを拠点にしていることもあり、秋本家でも家族がそろう機会は少ないようだ。

だがマリイが家族をとても大切にしており、母としての愛情をふたりの娘に注いでいることは、本作を読めば明らかだ。

ちなみにマリイことフランソワーズは、本作よりもはるか以前に描かれたエピソードにひとコマだけ登場している。麗子の半生をつづった「麗子メモリアル」(ジャンプ・コミックス第69巻収録)で、麗子を出産したときのカットがそれだ。

ベッドの中で愛娘を見つめる表情には、母親としての娘への深い愛情が見て取れる。

「麗子メモリアル」より
「麗子メモリアル」より

それでは次のページから、麗子の母、マリイのセンセーショナルな来日と、両さんの売り込み攻勢の騒動をお楽しみください!!