PTAの役員決めをめぐってXには多くの“悲鳴”が…
近年、共働き家庭の増加などに伴い、PTA活動自体に負担を感じる保護者が増えている。そんな中、Xには役員決めをめぐって多くの“悲鳴”があがっている。
「新年度はPTA役員無理と理由を書いて提出したにもかかわらず決定通知が届いた」
「PTAの役員選出がオンラインになったんだけど辞退する場合は『電話で』『教頭先生に』理由を伝えないといけない。おかしいやろ」
「PTAの本部役員が負担すぎてつらい」
学校や地域と連携して子どもたちのために活動していくことを目的として普及したPTAだが、特に「会長」「副会長」「書記」「会計」などの「役員」については避けたがる保護者がいるようだ。
保護者たちに話を聞くと、さまざまな声があがってきた。
小学4年生の子どもの保護者である中野区在住の40代女性は次のように話す。
「うちの小学校はいまだにPTAがポイント制(携わった業務内容に応じて保護者にポイントが付く仕組み)なんです。毎年この時期になると、『PTA役員やってください』という勧誘メールが必ず来ます。5年間やらないと優先的に6年生時に『卒業対策委員』に勧誘される。卒業アルバム作りは時間も取られるから恐怖でしかない。
でも、同調圧力もあるので、来年度は仕方なく会計を担当することになりました。会計は気が強いママさんばかりだから不安です。『誰かがやらないといけないから』『子どもたちのためだから』と魔法の言葉を言われるから、やらざるを得ない」
小学2年生の子どもを持つ都内在住の40代女性は、PTAは「ママたちのマウントの場」だと話す。
「何が嫌かって人間関係なんですよね。ウチのところは会長のママがとにかく怖くて、モンスター……何をするにも命令口調で、ミスをすれば会社以上に怒られるし、夜中にLINEで長文で激詰めされるんです。PTAそのものが『自分のモノ』と勘違いしているんでしょうね。
最近は来期の人事にも首をつっこんできて、副会長や会計を自分の“手下”で固めようとしています。彼女の帝国ですよ、逆らったら皆の前でミスを激詰めされ、悪口を言いふらされるし、子どもにも被害がいくかもしれない。来年度やることになったので、大人しくデータの打ち込み作業をするつもりです」
また、小学5年生の子どもの保護者である都内在住の40代男性は、「任意」であるはずのPTAに毎年顔を出さざるを得ないと言う。
「強制ではないんですけど、結局やらされていますね。うちは“任意”を徹底しているせいか人が集まらなくて。運動会の準備、学習発表会、地域祭りにも顔を出しています。自分は3人子どもがいて今回で4年目になるんですけど、毎年同じ顔ぶれで、このスパイラルからは抜けられないんだろうな…。
まあ、子どもも楽しそうにしているし、PTA内や地域に友だちもできたからいいんですけど、今度は消防団とか自治会とかにも誘われそうで…そこまではやりたくない」