大阪万博で楽しみなところ 

—万博、かつては国威発揚というか、内外に国の勢いやら文化やらをアピールするための場だったと思うのですが、今はもうそういう時代でもないわけで。

友保 大阪の一番の文化である歩きタバコを禁止にしちゃいましたからね。大阪は今ドラッグストアの街になってしまいました。みんな透明のでっかい袋パンパンに薬買ってる。見たことない薬買うてんねん。

—お二人が……特に友保さんが万博に物申したいことがあることはよくわかりました。

友保 いやもう勘弁してください。わし、めっちゃ納税してるんすよ。勘弁してくださいよ、ほんまに。

小林 あのこれだけは言いたいんですけど、道頓堀に「つるとんたん」って店あるんですけどね。あそこの店の前がもう終わってるんですよ。マジで通られへん。それだけは言いたい。チャリで通ろうとすると、もうほんまに反対車線行かな通れん。なんでここ渡らなあかんねんと思いながら。

友保 大変やで。ほんまに。これ万博始まったらどうなってしまうのか。

小林 でもたぶん最後っすよね、人生で。大阪で万博やるのは……。

—確かに。55年ぶりですもんね。

小林 (西川)きよし師匠が前の万博(1970年開催)でステージやったらしいよ。

友保 さすが長生き。

—1970年の大阪万博といえば太陽の塔でしょうか。未だに象徴として残ってるのはいいですよね。

友保 太陽の塔いいっすよね。でも、こっちには浮く石があるんで。チェーンでつってる怖い石(万博休憩所)。あと東京スカイツリーより高い枠(万博会場のシンボル「大屋根リング」)もあるし。

小林 ああいうの終わってからも残るの? あんだけカネかけて……。

友保 わしの市民税やねん……。

—最後にせっかく開催するんで万博の楽しみなところを1つもらえないでしょうか。

友保 ガチ中華の店増えて楽しいですよね。ガチ中華うまいっす。マジでほんまに眼球潰れるぐらい辛いときあるじゃないですか。あれ最高。

最近、(大阪市中央区の)島之内とかにがっつりできだして、たまに食いに行くんですけど、マジで一晩しょんべんせんでええぐらい汗かく。あれはマジでいいっす。

「ガチ中華が増えるのは楽しい」と友保さん
「ガチ中華が増えるのは楽しい」と友保さん
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取材・文/西澤千央 写真/石垣星児