専門家が赤ちゃんへの重大な影響を指摘

この投稿には賛成の意見が多く集まっている。

〈やっていいことととダメなことの分別もできない親が最近ほんっとに多すぎる。同じ子持ちとしてうんざりする〉

〈こんな親のもとに産まれた子どもが本当にかわいそう…こんなの虐待じゃん〉

〈スキー場って日焼けしやすいのに、肌弱い赤ちゃん連れてくるのも論外やと思うわ〉

〈先週末小学生連れてスキー場行ったけど、抱っこ紐で赤ちゃん抱えて滑ってるママ2人見て驚愕した〉

この動画を、帝京平成大学の人文社会学部 児童学科 保育・幼稚園コースの鈴木邦明准教授に見てもらったところ、やはり幼児に大きな影響があるとの回答があった。

鈴木先生の見立てでは、幼児の年齢は3ヶ月から2歳くらい。一般的に赤ちゃんの首がすわるのは3ヶ月から4ヶ月頃とされていて、動画の幼児は、一応、首が座っているように見えるとのことだが、自力で首を支えようとしても、滑りに行こうとする親の体の動きの影響でグラグラ揺れてしまい、首がしっかりと固定できていないようにも感じるとのことだ。

赤ちゃんの首には支えが必要(画像/Shutterstock)
赤ちゃんの首には支えが必要(画像/Shutterstock)

そして、こうした幼児が頭を大きく揺さぶられることで、「乳幼児揺さぶられ症候群(SBS)」が心配されるという。

「動画では頭がグラグラと動いているように見えます。転倒などのトラブルがなくとも、赤ちゃんが激しく頭を揺さぶられることで、表面的な外傷はないものの、赤ちゃんの脳などに重度の損傷が生じる可能性があります。

この乳幼児揺さぶられ症候群は、その場で急に症状ができるものではありません。その影響が後になってから生じてくることが多いとされています。

赤ちゃんは、首の筋肉が弱く、身体全体の割合に対して頭が大きいのが特徴です。大人よりも頭が大きく揺れることで、脳への影響も出やすいです。よく起こってしまう状況としては、赤ちゃんが泣き止まないなど、親のストレスで赤ちゃんを強く揺さぶってしまうことが挙げられます」(帝京平成大学・鈴木邦明准教)