「最低でも2議席から3議席、参議院選で取ってみせる」
現在9匹の犬と暮らし、動物関係の慈善事業を行うなど動物愛護にはもともと熱意を見せてきたデヴィ夫人。今になって政界入りし法制化を目指す心境を「私の人生は戦争、敗戦、クーデター、動乱とまさに波乱万丈でした。その私が人生の集大成として政界に一石を投じようと立ち上がりました」と説明する。
若くしてインドネシアに渡ったデヴィ夫人はスカルノ大統領と結婚し大統領夫人に。そのスカルノ氏は1965年の軍事クーデターで失脚した。デヴィ夫人がいう「クーデター、動乱」とはこのことを指す。
一方、結婚をした1962年にインドネシア国籍をとったデヴィ夫人は、その後の63年間をインドネシア人として生きてきた。このままでは被選挙権がないことから「今、日本人に戻ろうとして帰化の申請をしております。日本国籍に戻った時点で立候補をしようと思っております」と明らかにした。
実際の選挙戦略に関しては、壇上の端に座った藤川氏に質問が集中した。
「参議院選挙に向けて大きな台風になるのではないかと、ワクワク期待をしています。私の選挙のプロとしての直感、最低でも2議席から3議席、参議院選で取ってみせる。できれば5議席。そうすれば政治の中でキャスティングボートになれる時代がきてますから」(藤川氏)
最初にそうぶち上げ、デヴィ夫人の人気で「私の中では200(万票)はなんとかなる。2議席は取ってみせる。でないと、“選挙の神様”も地位が落ちますんで」と2議席の獲得を保証した。
参院選に出す立候補者の規模を「確実に30(人)くらいは出せるかな、と読んでいます」と説明。愛犬家の票が多い大都市部を中心に、10人程度は選挙区から出馬させたいとし、これまでに比例・選挙区あわせデヴィ夫人を含め3人が立候補の意志を固めているという。
会見の壇上にはかつて参政党から参院選に出馬した人物も座った。藤川氏はこの人物について「こっち(12平和党)から(次の参院選に)出そうと思っている」と発言。石丸新党も含めた新興政党の間で、過去に出馬経験があるなど一定の知名度を持つ候補者の“奪い合い”が起きる気配もある。