「完成原稿を見たとき興奮してます」(ONE)
――キャラクターデザインなどはONE先生が考えたものなのでしょうか?
ONE 関わる作品ごとによって自分の仕事内容や制作環境は異なるのですが、バグエゴに関しては、デザインは設楽さんに全て担当していただいています。キャラデザは明確に「これだ」というものが僕の中になかったので、ほとんど設楽さんにお任せです。
最初に黒堂は身長が低めで、近寄りがたいというか、何を考えているか分からないようにも見えるし、何も考えてないようにも見える、そこに羊谷がズカズカ話しかけていく、みたいなイメージは話していました。
――羊谷をはじめキャラクターの表情がとても豊かなのが印象的です。ONE先生は文章のみのプロットを設楽先生に送っているという話ですが、表情の指定などもしているのでしょうか?
ONE プロットと打ち合わせでキャラの感情や空気感の伝達はしていますが、あまり細かい部分の表情指定まではしていません。
設楽:場合によりますね。例えば「羊谷が口をパクパクさせている」みたいに書いてあるときもありますし。
ONE そういえば「キメ顔で」って書いて、キメ顔とは何なのかを設楽さんの解釈に委ねちゃったりしてます。そうするとめちゃくちゃ「これだ」というキメ顔を描いてくれて、完成原稿を見たとき興奮してます。
後編に続く。ONEさん、設楽さんが少年時代にハマったゲームとは……?
となりのヤングジャンプで『バグエゴ』を読む
取材・文/集英社オンライン編集部