わずか4か月で値上げする商品も…
対象となる商品とその値上げ幅は以下の通りだ(セブン-イレブンの公式ホームページでの発表参照)。
<おにぎり>
・手巻おにぎり 炭火焼熟成紅しゃけ 税抜175円→税抜185円
・手巻おにぎり 具たっぷり辛子明太子 税抜175円→税抜185円
・手巻おにぎり 北海道産昆布 税抜128円→税抜150円
・手巻おにぎり 梅 税抜128円→税抜150円
・赤飯おこわおむすび 税抜140円→税抜158円
・舞茸おこわおむすび 税抜140円→税抜158円
・香ばし醤油の焼おにぎり 税抜118円→税抜128円
・塩むすび 税抜108円→税抜128円
<お弁当>
・五目チャーハン 税抜323円→税抜350円
・若鶏のジューシー唐揚げ弁当 税抜530円→税抜580円
・幕の内弁当 税抜428円(「幕の内398」(税抜398円)が該当?)
今回の発表で、おにぎりは最大で28円、お弁当は最大で60円の値上げとなる。
こうした値上げの背景には、予想を上回るコメ価格の高騰がある。コメの値段は昨年から高止まりしており、2025年1月は4ヶ月連続で過去最高を更新。政府も対応に追われ、1月24日には備蓄米の放出について検討されていることが報道されたばかりである。
もはやセブン-イレブンに限らず、コメを主食とする私たちにとってはこうした値上げはやむを得ないことだが、小売関係者の見解を聞くと、この値上げは他社のコンビニとは異なる意味合いを持ちそうだという。
小売関係者がその実情を指摘する。
「セブン-イレブンは昨年から、消費期限が近い商品を値引きする『エコだ値』、一部商品を値下げして販売する『うれしい値!』を実施してきました。
同社はこれまで『少し高くても品質がよい』ことを売りにしてきましたが、近年の急激な物価高に伴い、この戦略に見直しの必要が生じたからです。昨年の中間決算では同業他社であるファミリーマート、ローソンが増益しているのに対し、一社だけ減益という結果になりました。そこで、積極的な値下げ戦略に踏み切ったものと思われます。
実際、同業他社であるローソン、ファミリーマートは意欲的な値下げ戦略を行い、それにならった形でしょう」(小売関係者、以下同)