「アンチも多くて、炎上の火力も高めです」

国会議員は700人と狭き門で、オリンピックに出場するより難しいと言われているという。そんな難しい世界だからこそ、「二世でも、三世でもなく、ぽっと出のチャラチャラしたヤツが出てきやがって」と、かなり嫌われていると自虐する。

「僕、調子に乗っていると思われがちなんですよね。ブログやSNSで頻繁に発信しているのもあり、変に目立ってしまうというか。『何の努力もせずに、風に乗ってたまたま国会議員になった』と思われているから、『自分たちはちゃんとやっているのに、なんであんなヤツが!』と、たくさんの方に思われているんでしょうね。アンチもだいぶ多くて、炎上の火力も高めです(笑)」

確かに昨年の衆院選の際には、数十人のアンチに取り囲まれ、突き飛ばしや自動車への乗り込み、耳元で叫ばれる……といった過激な選挙妨害に遭っている。

「これ以外にも『オフ会帰りにあいつのところに行って嫌がらせしようぜ!』みたいなノリで事務所や自宅マンションまでやって来られたりもしています。仕切っているのは会ったこともない人なので、個人的な確執もありません。

真面目な話になりますが、選挙妨害については、100歩譲って取り囲むまではいいとしても、肉体的接触は許されないと思っています。正直、『日本はこんな国になってしまったのか……』という悲しい気持ちも大きいです。安倍晋三さんが銃撃されたあたりからタガが外れてきているように感じます。『政治家にならひどいことをしてもいい』というのは間違っていますし、『表現の自由』『政治活動の自由』という誤った認識の人が増えたように感じます」

選挙妨害については、民事訴訟、刑事訴訟ともに準備中だという。

音喜多氏はブロガー議員としてもおなじみで、過去にはたびたび炎上。XやYouTubeの発信も結構な頻度で炎上している。2023年にはこんな事件でSNSを騒がせた。

「サウナの更衣室で体重計に乗って、わりと体重が良い感じに落ちていたのでその数字を見せたくて体重計の写真をアップしたんです。そうしたら、まったく気づかなったんですが、体重計に反射した部分に局部が写り込んでしまっていて、めちゃくちゃ炎上しました。

直後に出演したテレビ討論番組にも『局部を出した人間を画面に映すな!』というクレームが入ったみたいで……。もちろん写真は削除しましたし、ブログで説明文をすぐに書いて、翌日には当該サウナに行き、禁止行為である更衣室へのスマホの持ち込み及び撮影について店長に誠心誠意謝罪しました。謝るポイントを間違えたり、無視したりしていたら、さらに炎上していたと思います」

「まさか写っているなんて思わなかった」と語る音喜多氏
「まさか写っているなんて思わなかった」と語る音喜多氏

数々のピンチをチャンスに変えてしまうのが音喜多氏。炎上対応のコツをきいてみると……

「大切なのはスピードと的確性。すぐ対応し、余計なことを言わず言うべきことだけを言う。どこが謝るポイントなのか、何に対して謝罪するのかを理解することが大切です。それが的確でないなら謝罪の意味を成しませんから」