親族が証言する母・八恵子さんの言葉
親族の女性は、夫妻が母の八恵子さん殺害まで関与していたことについて、こう肩を落とした。
「私はケンちゃんとは全然会ってなかったし、勇ちゃんも仕事が忙しいから全然会っていませんでした。でもヤエちゃんとは数ヵ月に1回会って2時間ほど話をしたり、お芝居を見に行ったりしていました。歌舞伎とか明治座とか、新宿コマ劇場や銀座のディナーショーにもよく出かけました。
でも、ヤエちゃんが家族の話をするのは全然と言っていいほどなくて、せいぜい2、3回ぐらいだったかしら。
勇ちゃんの会社の経理をやっていたヤエちゃんはケンちゃんのお嫁さんに対して『本当は手伝ってもらいたいけど事務もできない』ってこぼしたり、『何もしなくて、洗濯も掃除も料理もしない。いつもゴロゴロ寝てる』と愚痴っていました。でも話題はそれぐらいしかなかったので、どんな家族だったのかということはあまりよくわからないんですよ」
立て続けに家族が亡くなったことについては、こう証言した。
「ケンちゃんがあんなに財産のことについて揉めていたなんて報道見るまで全然知りませんでした。ヤエちゃんも勇ちゃんも入院中にお見舞いに行ったけど、詳しい病名までは聞いていませんでした。
ただヤエちゃんは透析をしていて、その関係でも病院に通っていたこともあったので、お見舞いに行っても普段通りに『また一緒に出かけましょ』なんて元気に言っていたんですよ。勇ちゃんはなんか血液の病気だと聞いた覚えがあります。
2人の葬儀の時にはもちろんケンちゃんもいましたが、落ち込むというよりは普段と変わらない状態に見えましたね。
当時は『なんでこんなに続くのか……。一年のうちに家族3人も亡くなるなんて珍しいねえ』って話をしたんですけどね。まさかこんな事件を起こすような子だと思っていませんでしたしね。ショックだし、ガッカリしましたよね。
今年の5月に3人の7回忌をもうひとりのお姉ちゃんが主になってやったんだけどね。この時はまだ勇ちゃんとヤエちゃんのことでも事件になるなんて思ってもなかったからね。本当びっくりよね」