「飲みニケーション」必要が意外にも20代に多いワケ
今年も忘年会シーズンが到来した。
コロナ禍もすっかり落ち着き、心おきなく忘年会を開催するという職場もあるだろう。一方で、コロナ禍での習慣が根付いて忘年会は行わないという職場も多いようだ。
コロナ禍を経て新しい働き方やライフスタイルが根付いていることに加えて、昨今のコンプライアンス意識の高まりも相まって、職場での飲み会を不要に感じる人が一定数いることもその原因となっている。
日本生命が実施したインターネットアンケートによると、「飲みニケーション」を必要としている世代は、現役世代の中では意外にも20代が多く、40代以上で明確に「不要」としている人が20〜30代を上回る結果となっている。
意外にも、職場で最も若い世代の20代は「本音を聞ける」「上司との距離が縮まる」といった理由から飲み会を「どちらかといえば必要」と感じている人も一定数いた。逆に、中間管理職の中年層のほうが、ハラスメントなどのリスクが高まる「飲み会」を避けたいという意向から、職場での飲み会を明確に「不要」とする人が増えると見られている。
こうしたアンケート結果をふまえて、SNS上ではさまざまな声が上がっているが、「飲み会」に対して懐疑的な見方の意見としては、
〈会社の飲み会は気を使うし面倒くさすぎる。飲みが好きでもストレスだし、上下関係もあるし、マウントをとってくる上司はウザい。飲みニケーションが必要って言ってるのは好き勝手言える立場の人だげでしょ! どうぞ家に帰って1人で飲んで下さい〉
〈飲みニケーションが必要だとか有効だと言ってるのは、後輩に有り難くない武勇伝とか説教をかまして「部下と奇譚のないコミュニケーションが取れている」と勘違いしている老害上司だけ説 常識的に考えて要らないよ 金を払って上司の聞きたくもない話を聞くの、時給マイナスの苦行じゃん〉
〈普段からコミニケーションが取れていれば飲みニケーションなんて全く必要ない〉
〈職場の飲み会なのに、上司/先輩が全おごりじゃないとかあり得んわ〉
〈かつて『家族が待っているので』と飲み会を断ったら、『家族なんかいつでも一緒に過ごせる』『飲み会くらい来ないと社会人として失格』などと非難されましたが、理不尽以外の何物でもありません〉
といった意見がある。
中には、「会社の飲み会でしんどい10のこと」として、「話題が悪口大会になること」、「自慢話の多さ」、「若手の参加費の高さ」などを挙げて、20〜30代が飲み会を嫌がる理由を端的にまとめる人もいた。