「タイタニック」ジェームズ・キャメロンのすごいエピソード…マリアナ海溝に一人で到達! 日本で腹帯を買った唯一の映画監督?_1

マリアナ海溝に一人で

『タイタニック』(1997)や『アバター』(2009)で知られるジェームズ・キャメロンですが、作中に水の表現が多いことからもわかるように、海が大好きな映画監督です。

世界各地で難破船探索や深海調査に熱中するのみならず、ひとり乗りの潜水艇を自ら設計し、世界一深いマリアナ海溝の底にまで到達した記録を持つほどです。

それほどの深海の水圧はとてつもなく、絶えず水圧で潜水艇が爆発する恐怖と戦わねばなりません。そういう危険に挑戦する冒険児なのです。

大ヒット作はたくさんありますが、私がおすすめする1本は『アビス』(1989)かな。深海で繰り広げられる極限状態の人間ドラマもスリリングだけど、未知の生命体を水で表現したCGもショッキングだったわね。

この経験が『ターミネーター2』(1991)での液体金属製アンドロイド「T-1000」の映像に生かされています。

クリエイティブの才能を持ったすごい映画監督ではあるけれど、素顔はかわいいところもあってね。来日したときに「東京の下町を見たい」という彼の希望で、映画会社の人たちと安産祈願で有名な日本橋の水天宮に立ち寄ったことがあるの。

そこで昔ながらの腹帯(妊娠中のお腹をサポートする帯)に興味を持って、妊娠中だった当時の妻リンダ・ハミルトンのために購入していました。

リンダが実際に使ったかどうかはわかりませんが、ジムは腹帯を買った唯一のアメリカ人監督じゃないかしら(笑)。