詐取した金を「インターネットカジノなどで使った」と供述
X氏や複数の関係者によれば、井田は昨年12月、千葉県内で警察沙汰になるトラブルを起こしている。X氏が井田に会ったのはその数週間前のことになる。
「井田から『洗濯機を直してほしい』と連絡があり、新宿区のマンションの一室に行きました。結局洗濯機は直らなかったんですが、井田はそのことをインスタグラムのストーリーをあげていましたよ。
左腕にあざがあって、どうしたのかと聞くと、『噛まれた』『好きな人に』と笑っていました。マンションは、どこかのバーのオーナーの家だと言っていました。でも住んでいるのは井田だけの様子で、部屋はだいぶ散らかっていて汚かったです。
その日、井田に『買い物を手伝ってほしい』と言われて、タクシーで伊勢丹新宿店まで行きました。井田はバレンシアガやグッチの服や財布を買っていて、会計は合わせて数十万円くらいで、昔と変わらず金回りはよさそうでした。自分は荷物持ちにされていた感じですね。井田はそのまま『飲んでくる』と言って、歌舞伎町に消えていきました」(同前)
警視庁の調べで、井田容疑者は詐取した金を「インターネットカジノやホストクラブで使った」などと供述していることが判明している。
また、#3では、約2400万円を井田に貸したまま返済されていない被害者・Aさんの元に、井田からホストクラブが入る商業ビルの位置情報が複数、送られてきたことも報じた。X氏が明かす。
「出会った2018年頃はホストに行っている感じはなかったです。通い出したのは翌年くらいからじゃないでしょうか。地元の先輩と離婚してから、井田は勤務先のキャバクラに客として来たホストと結婚したと話していました。その後また離婚したようですが…。
直近では昨年1月に、井田はインスタグラムのストーリーで、どこかのホストクラブでシャンパンタワーをしている写真をあげていましたよ」
最後にX氏はこう語った。
「井田には、たくさんの人に迷惑をかけていることや被害者の方々からお金を騙し取ったことを反省してほしいです」
騙し取った金を湯水のごとく使ってきた井田容疑者。警視庁は、井田容疑者が約90人からあわせて約1億円を超える金額を詐取したとみており、捜査の進展が待たれる。
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取材・文/集英社オンライン編集部ニュース班