大公開! 痩せた人が食べていたものリスト
摂取カロリーを減らせば痩せるとか、消費カロリーを増やせば痩せるという類の話はおそらく聞いたことがあるだろう。
でもよく考えてほしい。もし本当にカロリー摂取量のみで太るか痩せるかが決まるのであれば、100kcalをいちごのショートケーキで摂取しても、野菜サラダで摂取しても、理論上は体重への影響は同じになるはずである。
でも実際にこの2つが体重に与える影響が違うことを私たちは経験から理解している。カロリー計算を用いてダイエットをすることが間違っているのである。なぜならば同じカロリーや同じ糖質量であっても、体重への影響は違うからである。
ハーバード公衆衛生大学院の研究チームが行った研究を2つ紹介しよう。
1つ目の研究は、米国人約12万人を12~20年間追跡し、食生活の変化と体重変化の関係を評価したものである。4年ごとにデータを区切り、その期間における「食事の変化量(4年間で食事がどれくらい増減したか)」と「体重の変化量(同時期に体重がどれくらい変化したか)」の関係を解析した。
その結果、フライドポテトやポテトチップスの摂取量が増えている人ほど体重が増加しており、ヨーグルトやナッツの摂取量が増えている人ほど体重が減少していることが明らかになった。
ここで興味深いのは、似たような食材でも、加工方法の違いで体重への影響が正反対になるものがあることだ。
例えば、パン、パスタ、白米などの「白い(精製された)炭水化物」の摂取量が増えている人ほど体重が増加していたのに対して、全粒粉、玄米、オートミールなどの「茶色い(精製されていない)炭水化物」の摂取量が増えている人ほど体重が減少していた。
果汁100%のフルーツジュースの摂取量が多くなっている人ほど太っていたのに対して、(未加工の)果物の量が多くなっている人ほど痩せる傾向があった。巷では太ると言われているナッツの摂取量が増えていた人は実は痩せる傾向があり、最近日本で太らないと言われるようになってきた赤い肉(牛肉や豚肉のこと)の摂取量が増えていた人は実は太っていた。