仕事場で倒れて入院・リハビリを経験
「私の仕事は特に年末が忙しく、その日も徹夜をして家にくたくたで帰ってきました。雨が降っていてずぶ濡れになり、すごく寒かったのを覚えています。とりあえず夜ご飯を食べようと思ったのですが、みそ汁のお椀が手からすべり落ちてこぼれ、さらにご飯もなんだかうまく噛めず、口からこぼれ落ちました。
『なんだか調子悪いな……』と、そのときはそのくらいにしか思わなかったのですが、翌日も同じようなダルさのまま。とりあえず会社に出勤したところ、会社で倒れたのです」
それから約半年、ミヤさんは入院してリハビリなどをする中で、結婚への想いがわいてきた。
「僕は一人っ子で、親も父親が亡くなって今は母親だけ。あと10年もすれば、本当に一人になってしまうな……と感じたのです」(ミヤさん、以下同)
こうしてミヤさんは結婚相談所に入会。本格的に婚活を始めることにした。しかしそこで待っていたのは、想像をはるかに超える婚活の苦労。これまで30人ほどとお見合いをして、仮交際にまでも何人か進んだのだが、すべてがうまくいかなかった。
「スーツの着こなしがダメ、メンズメイクでつけていたリップが汚いと言われたり、会社が倒産するから婚活どころではなくなってしまったなどなど……さまざまな理由で断られました。もちろん僕からお断りする場合もあったのですが、ここまで上手くいかないものかと感じましたね」