「気持ちわりぃ」発言に地元の人の反応は?

ピンク色に彩られた駅は鳥取県と関西圏を結ぶ智頭急行の「恋山形駅」。駅名に「恋」とつくのは全国でもJR北海道の「母恋駅」、三陸鉄道の「恋し浜駅」、西武鉄道の「恋ヶ窪駅」を含め4駅のみで、平成25年に西武鉄道の呼びかけで「恋駅プロジェクト」が始まり、6月にショッキングピンクに塗り替えられた。

話題となったラッパー・呂布カルマ氏は鳥取県で行われる音楽イベントに出演した際に恋山形駅を訪れ、自身のXに「気持ちわりぃ」と投稿。それに対し「町おこしによるものなのに、酷い発言だ」や「発信力がある人がそんな発言をするなんて」などと批判を浴びると「俺が暮らしてる街の駅だったら使いたくないけどな」と反論した。

呂布カルマ氏がXにポストした恋山形駅ディス
呂布カルマ氏がXにポストした恋山形駅ディス
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このショッキングピンクのド派手な駅舎を町民たちはどう見ているのか? 智頭町で生まれ育ち、今は喫茶店を経営する女性(70代)は言う。

「なぜピンクが気持ち悪いの? その方はご年配の方かなんか? え、41歳のラッパーさん? 『恋』と『“来い”山形』にちなんで恋愛の色、ラブの色と言ったら青でも黄でもなくピンクでしょ。感性は色々ですが、良い方に捉えられない、歪んだ方なのかなって感じだわね。もっと柔らかい目で見てほしいものです。この町であの駅を使う者として、気持ち悪いだなんて言われて悲しいです」

「恋駅プロジェクト」としてショッキングピンクに塗り替えられた
「恋駅プロジェクト」としてショッキングピンクに塗り替えられた

3年前に東京から智頭町に移住したというケーキ屋経営者の女性(40代)は「そう思う人もいるんですね〜! アハハ」と笑いながら話す。

「この町は移住者が多く移住者間でのコミュニティもしっかりあるし、町に長く住んでいる方も私たちに目をかけてくれるし、とても優しい人たちが住む町です。だから聞く人が嫌な気持ちになる言葉を言うことも言われることもないから『気持ちわりぃ』なんて言われると驚きますね(笑)。通りすがりの方がピンク色の駅を見てどう思うかは自由ですから、好きに言ってくださいって感じでしょうか」