救急車に乗る息子をブログにあげて炎上
まだブログサービスが始まったばかりだった2003年ごろから、メモや日記代わりに、ブログ記事を投稿してきたという蒼井さん。ブログやSNS上に自身の日常を投稿することは、彼女にとって習慣のようなものだという。
それは子育てをするようになってからも変わらなかったが、今年7月に息子の1人が蕁麻疹を発症。緊急搬送されている様子を写真に撮影してブログに投稿したところ、それに対して「神経を疑う」「場をわきまえたほうがいい」などと批判を浴びた。
蒼井さんは、当時の状況を次のように振り返る。
「実は今年5月にも息子が胃腸炎にかかり、救急車を呼んだことがあって。そのときは救急車を呼んだ途端に元気になって、お騒がせしちゃったことがあったんです。小児救急医療電話相談(#8000)にも聞いて、そのうえでの判断だったんですけど、小さい子どもに何かあった際に、救急車を呼ぶかどうかってすごく悩むんですよね。
今回は本当に緊急事態で救急車を呼んだのですが、隊員の方々が処置してくれて、ホッとひと安心したところで写真を撮って……。自分の育児記録的な感じで、ブログに載せたんです」
蒼井さんのブログの読者は7割が主婦層ということもあり、「救急車を呼ぶかどうか、迷った際の参考になれば」といった思いもあったという。そうした背景もあり、ブログのコメント欄には「大変でしたね」などの言葉が寄せられた。
しかしその後、女性週刊誌のサイトで、その様子について取り上げた記事が掲載された。その記事に対して、「神経を疑う」といったコメントが多く寄せられたようだ。
「私のブログのコメント欄は荒れていませんでした。でも、女性週刊誌のサイトで記事が出てからは、その記事のコメント欄が荒れたり、いろいろなまとめサイトやSNSに拡散されたり……というパターンでした」
ネットが荒れている様子を見て、蒼井さんはどう思ったのだろうか。
「記事が出ていることは、兄家族との旅行中に知ったんです。そこで、『お前、炎上しているけど大丈夫?』って教えてもらって、ビックリしましたね。思い返せば、たしかに救急車の写真を載せるのはよくなかったし、今後気をつけようと思いました。
でも私自身、記事のコメント欄に書かれている誹謗中傷はほとんど見ていませんし、目の前の育児や生活に追われて、それどころじゃないというのが本音です(笑)」