脱力を喜んでもらえるなら、いくらでも抜けますよ

──そもそも、この番組の企画が来たときどう思われました?

最初は、俺も普段のロケ番組みたいなテンションと気合いでスタートしたんですよ。そしたら、スタッフが「いや、なんかそういうのじゃないです」って感じで。ちょっと恥ずかしかったです。袖まくって行ったんで。

──カラ回りしているというか。

そうなんですよ。だから最初の2、3回は不安もありましたね。これでええんかなと。汗かいてない感じというか。

まあ、その分、サウナで汗かいてるんですけど。でも、結果それがよかったよなって今は思います。

撮影ではキメカットにも応じてくれたケンドーコバヤシ
撮影ではキメカットにも応じてくれたケンドーコバヤシ

──みんな、力が抜けてるケンコバさんを見たかったところもあるんですかね。

どうなんすかね……。逆に、そんなに力んでる現場もあんまないんですけど、よくよく考えてみたら(笑)。

まあ、脱力を喜んでもらえるなら、いくらでも抜けますよ。快楽を感じた方が長生きできるやろ、と思う。

──力が抜けているといえば、番組名物のひとつがビジホにある大浴場やサウナを楽しむシーンですよね。いつもサウナ・水風呂・外気浴の1セットを3セット分、本気でされていて、とても自然体です。

撮影スケジュールやホテルの営業時間の都合で、本気で入れないときは寂しいですね。1セットで終わったときは、本当に切ない。

3セット後のビールはやっぱりうまいですからね。お医者さんが聞いたら1番怒るでしょうけどね。「水飲め!」って。

でも、最初にビールを入れるときのあの快感ね。快楽を感じた方が長生きできるやろ、と思う。

お風呂パート収録後の、脱力状態だったケンドーコバヤシ
お風呂パート収録後の、脱力状態だったケンドーコバヤシ

──随所にケンコバさんの「快楽」があふれてる番組ですよね。

どこかのホテルで、部屋にホテルサービスのマッサージを呼んだこともありましたね。

──(笑)。番組ではいろんなビジホが登場しますが、これまで行ったビジホで、印象に残っているところはありますか?

第1回目で行った大阪・新世界の「ホテルサンプラザ」はインパクトが強かったですね。畳に自分で布団を敷いて寝るっていう。

すごかったですよね。朝倉未来が少年院に行くロケと同じ絵面でしたからね。

でも、めっちゃいいホテルなんですよ。最上階にはお風呂も付いてて安いし、難波にも天王寺にもアクセスが近い。大阪に行くときはおすすめです。