日本マクドナルド広報からメッセージ 

さらに6月には、ポケットモンスターのカードゲーム、通称“ポケカ”のイラストコンテスト「Pokémon Trading Card Game イラストレーションコンテスト 2024」で、生成AIを使用したと思われる数多くのイラストが、1次審査を通過する事件が発生。世界中のXで炎上した。その後、該当の作品は失格扱いになり、代わりの作品が追加で審査を通過している。

このように、生成AIがきっかけで炎上・物議を醸し続けた例はあげればキリがない。そんな背景がある中で今回、日本でも有数の巨大企業「日本マクドナルド」が堂々とこれに手を出したことで、ネット上で大騒動になったのだ。

日本マクドナルド公式Xより(@McDonaldsJapan)
日本マクドナルド公式Xより(@McDonaldsJapan)

 日本マクドナルドといえば、昨年9月には家族3人でハンバーガーやポテトを食べる手描きアニメーションのCMを打ち出して話題に。この多様性が叫ばれる時代に、男女の夫婦、一人の娘という家族を“幸せ”と描いたことで、「昨今の過剰な配慮に意義を唱えた!」と、こちらは世界的に大絶賛された。

また、これが商業デビューだという新人のイラストレーターを起用したことも、「マクドナルドはクリエイターの味方だ」と評価されていた。こういった経緯もあって、今回の生成AIを使用したCMには、がっかりした人も一定数いるようだ。

いったい、どんな意図があって今回のCMを制作したのか。また、ネットの炎上についてどう感じているのか。日本マクドナルド株式会社広報部に質問を送ると、以下の返答があった。

「マックフライポテトMLサイズを250円でお楽しみいただける本キャンペーンは、小腹が空いたときや、少し頑張った日のご褒美などさまざまなシーンで、マクドナルドの人気メニュー『マックフライポテト』を多くのお客様におトクにそしてお気軽にお楽しみいただきたいとの想いを込めたキャンペーンです。

多くのお客様にマックフライポテトM・Lサイズ250円キャンペーンをお知らせしたいとの想いから制作いたしました。

ご覧になった方に、お楽しみいただけたかどうか、どのようにご覧いただけたか、日々確認させていただいております。私たちがお伝えしたいメッセージを大切にしつつ、ご覧になった方々のさまざまなお声も参考にさせていただき、マクドナルド商品の魅力をお伝えできる広告物の制作に努めてまいりたいと存じます」