もしもネット上の誹謗中傷に悩んだら

エンタメ業界では、ネットで大人気の歌い手・まふまふに対して、ネット上で誹謗中傷を書き込んでいたのが元妻だと判明。民事で訴訟する泥沼裁判へと発展した。

また今月、タレントのフワちゃんは何度も共演経験のあるお笑い芸人のやす子に向けて、「死んでくださーい」とSNSに投稿して大問題になったことが記憶に新しい。

このように世界中で問題となっているネット上の誹謗中傷問題だが、いったいどのような解決方法があるのだろうか。

警察庁のWEBサイトでは、「インターネット上の誹謗中傷等への対応」について特集したページがあり、それぞれの場合に応じた相談先を紹介している。

警視庁WEBサイトより
https://www.npa.go.jp/bureau/cyber/countermeasures/defamation.html
警視庁WEBサイトより
https://www.npa.go.jp/bureau/cyber/countermeasures/defamation.html
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その中の一つ、一般社団法人セーファーインターネット協会に話を聞いてみた。

「当協会では、誹謗中傷被害者支援の取り組み『誹謗中傷ホットライン』を運営しています。誹謗中傷ホットラインとは、誹謗中傷の被害者様からご連絡を受け、ネット上に掲載されている誹謗中傷について削除などの対応を促す通知を行なう取り組みです。

ご連絡いただいた内容については、個人対個人のトラブルに起因し、被害者の氏名や住所や顔写真を掲載した上で、人格や存在を否定する言葉で行なわれるケースが多数で、2023年は約1500名の方から、2465件のご連絡をいただきました。当ホットラインのガイドラインに基づき、該当する情報636件、907URLについて、削除等の通知を行ない、63.8%(579URL)の削除を確認しています」(セーファーインターネット協会、担当者)

ほかにも、インターネットに関する専門知識を有する相談員が、相談者自身で行う削除対応の方法などをアドバイスする違法・有害情報相談センター(総務省委託事業)。相談者自身が行う削除依頼の方法について助言を行うほか、法務局が事案に応じてプロバイダなどに対する削除依頼を行う人権相談(法務省)といったものもある。

もしもネット上の誹謗中傷に悩むことがあった際は1人で抱え込まず、まずはこれらの公的機関に相談してほしい。

取材・文/集英社オンライン編集部 サムネイル/JMPA