子どもの体感気温は、大人の+7度!
連日、「熱中症で倒れて搬送された」というニュースが後を絶たない。そもそも熱中症とは、どういった状態を指すのか。
「高温多湿な環境に体が適応できないことで起こる症状の総称です。汗をかきすぎることによる脱水症状や、体に熱がこもって血管が拡張することにより、血液が循環できなくなっている状態を指します」(塚田佳子氏。以下、同)
熱中症は、大人よりも子どもの方が注意が必要だという。
「子どもは身長が低い分、地面からの照り返しの影響を大人よりも強く受けます。そのため、大人よりも暑さをより感じるのです。身長120cmの子どもと、身長170cmの大人では、同じ場所に立っていても子どもの方が7度も体感気温が高いという実験結果があります」
(※2023年、株式会社ウェザーマップとサントリー食品インターナショナル株式会社の共同研究による発表)
大人でも限界を感じるこの暑さ。子どもはより危険な状況下にいるということを、まずは認識しておかなければならない。