「以前は男と歩いている姿を見たこともなかった」

「まさか萌ちゃんがこんな事件を起こすなんて、まだ信じられなくて。こんなことになる前に、誰かに相談できなかったんですかね……」

岡田容疑者を古くから知る近隣住民の女性は、事件の舞台となった一軒家を見つめながら、こう肩を落とした――。

事件が起きたのは、JR総武線・市川駅から北東に3キロほど離れた一軒家の一室。8日の午後0時45分ごろ、岡田容疑者の母親から「部屋に遺体がある」と110番通報があり、駆けつけた救急隊員が生後間もない赤ちゃんの死亡を確認した。

遺体は岡田容疑者の部屋のクローゼットにあったキャリーケースの中からタオルに包まれた状態で発見。性別は女の子で、死後数日が経過しているものの目立った外傷はなかったという。

事件現場となった岡田容疑者の実家(撮影/集英社オンライン)
事件現場となった岡田容疑者の実家(撮影/集英社オンライン)
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「遺体発見後、すぐに捜査線上に浮上したのが、この家に両親と3人で住んでいた萌花容疑者だった。萌花容疑者は、事件の一週間ほど前から行方がわからなくなっていたが、その後、警察が愛知県内にいた萌花容疑者を発見。東京行きの新幹線のなかで身柄を拘束し、9日に死体遺棄の疑いで逮捕した。

この行方不明の期間中は、愛知県の知人男性の家に滞在していたとみられていて、警察は犯行にいたった経緯について捜査を進めている」(社会部記者)

岡田容疑者は取り調べに対して「私がやったことで間違いありません」と容疑を認めるとともに、赤ちゃんの遺体についても、自分が生んだ子どもだと供述しているという。都内からほど近い、閑静な住宅街で起きた今回の事件に、近隣住民の男性も驚きを隠せない。

「先週の土曜日だったかな? 昼すぎくらいにやけに騒がしいなと思って外に出たら、パトカーや救急車がズラーっと並んでたの。20人ちかい警察や鑑識の人たちが、慌ただしく岡田さん家に出たり入ったりしていたから、一目見て『こりゃただことじゃないな』と思った。こんな物騒なこと滅多に起きないから、ご近所の人たちも心配そうに集まってきてたね」

岡田容疑者を含めた一家が引っ越してきたのは、今からおよそ20年前。新築の一軒家で、事件が起こる前までは、とくに異変を感じたこともなかったという。

市川警察署(撮影/集英社オンライン)
市川警察署(撮影/集英社オンライン)

「ご近所付き合いをあまりするような家族ではなかったけど、道ばたですれ違うときは『こんにちはー』って、ご両親もちゃんと挨拶をしてくれる人だったよ。

娘さん(=岡田容疑者)については、高校生のころまではよく見かけていたけど、べつにヤンチャそうとか、そういうイメージもなかった。むしろ真面目な印象というか、男と歩いている姿を見たこともなかったから本当に驚いてる。

それとあんなに立派な一軒家に住んでるわけだし、お金に困った話は出てこない。どうしてこんな事件を起こしてしまったのか不思議でしょうがないよ」