「精神的にも傷つけたんだから」「その人に関しては命かけてやってる」 

集英社オンラインでは、7度にわたり今回の“ストーカー事件”を詳報してきた。銀座のキャバクラでナンバー1だったA子さんは、当時、同店のボーイとして勤務していた元夫のBさんと交際をしていた。2021年に経営者として上野の湯島エリアにガールズバーやキャバクラ「C」をオープンしてからは、和久井被告にしつこく付きまとわれるようになったことでBさんの身を案じ、周囲には「もう(Bさんとは)別れた」とウソをついたまま、2022年ごろにBさんと結婚、だが今年3月に些細なことが原因でケンカとなり離婚してしまっていた。

A子さんは自身のInstagramで「実は2年前から結婚していました。だけど、これから離婚に向けて動きだします」といった内容をストーリーに投稿しており、A子さんの元同僚でBさんの親友であるD氏は「これが和久井を刺激して事件の火種になってしまったのではないか」と語っていた。

「自分はリアルタイムで配信を見てたわけではありませんが、事件後、知り合いが録画していた一部分の映像を見せてもらいました。事件が起きた日、A子さんは深夜から配信を始め、自身の結婚観をメインで話していましたね。当時、A子さんはBさんと別れたばかりだったので、(将来的に)子どもは欲しいとか欲しくないとか、旦那は必要か必要じゃないかとか、事実婚はアリかナシかとか、たわいもない話をしていました。それで深夜の3時ごろに『コンビニ行ってきまーす』と言って配信は終わったという感じです。配信の途中で和久井のことについても話していたそうです」(D氏)

A子さんが知人に送った相談のLINE(知人提供)
A子さんが知人に送った相談のLINE(知人提供)

D氏によると、2年ほど前に和久井被告がストーカー行為で逮捕される以前から、たびたびA子さんは自身のインスタライブやTikTokライブで、和久井被告について愚痴をこぼしていたという。
現在ネットに流出し話題となっているのが、2022年3月に配信されたライブ動画だ。A子さんは「(和久井被告から)迷惑料はいただかないと、みたいな」「精神的にも傷つけたんだから」「その人に関しては命かけてやってる」などと動画内で発言していた。

「A子さんは和久井に付きまとわれていたころから、精神的には追い込まれていたにもかかわらず、ライブ配信では強気な発言を繰り返していました。これはA子さんの過去のSNSの華やかな投稿を見ればおわかりいただけますが、彼女は自分を“盛る”ことで人気を集めようとしていました。本当はどこにでもいる25歳の女の子なのに、常日頃から『この業界はセルフプロデュースが大事だから』と口にしていましたし、自分を大きく見せたいというか、強い女でありたいんだろうなというのは感じていましたね。
何度か彼女に『そういうのは(ほどほどにして)やめたほうがいいんじゃない?』と言っても『それはわかってるんだけどさ』と言うだけでやめることはなかった。でも、本心では和久井にストーカーされていることを本気で悩んでいたし、何度も相談を受けていました」(同)

セルフブランディングのため華やかな投稿をしていたA子さん(本人SNSより)
セルフブランディングのため華やかな投稿をしていたA子さん(本人SNSより)