「騙し取られた」と逆恨みを募らせていた

和久井容疑者は身柄を確保される際に果物ナイフ2本を所持しており、「貸した金を取り返すつもりだった。体を傷だらけにしてやろうと思った」などと供述しているという。

和久井容疑者は2年前にもAさんにストーカー行為を行なったとして逮捕されていた。社会部デスクが解説する。

和久井容疑者(本人SNSより)
和久井容疑者(本人SNSより)
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「和久井容疑者は2020年ごろにAさんが経営していたガールズバーに客として訪れ、しだいに彼女に入れ込むようになった。経営を支援するためとして1千万円以上を貢いだが相手にされなくなり、つきまといを繰り返すようになった。

警視庁に2度の注意を受けたが止まらず、2022年5月にストーカー規制法違反容疑で逮捕されました。釈放時には同法に基づく接近禁止命令が出ていましたが、1年の有効期限が切れた昨年6月、Aさんの希望もあって解除されていた。

そもそも、和久井容疑者が貢いだ大金の原資は、趣味で所有していた高級スポーツカーやレーサー仕様の大型バイクを売り払ったものからとのことで、それだけに『騙し取られた』と逆恨みをつのらせていたようです」 

現場となったタワマン(撮影/集英社オンライン)
現場となったタワマン(撮影/集英社オンライン)

実際に和久井容疑者は自身のSNSで、マニア垂涎の伝説のバイクとされるホンダNRや、欧州のスーパーカーに対抗できるミッドシップスポーツカーとして開発されたホンダNSXを“溺愛”している様子を頻繁に投稿。
その愛車2台を2021年に相次いで手放したことも、SNSに未練がましくアップ。それからほどなく、Aさんが警視庁に「店の客に自宅前で待ち伏せされている」などと相談するようになっていた。