「ウチの旦那はよくできてるから」「優しい人だから...」と

冬美さん自身も近くの施設で介護士として働いていた。

その施設の広報誌に「家族を預けること」というタイトルで「私は大切な子どもを保育園に預ける側になり、改めてご家族の気持ちを知ることができました。これからさらにご利用者、ご家族の気持ちに寄り添った援助をしていきたいです」という文章を寄せている。
冬美さんの知人は語る。

「もともと冬美さんは、ここの近くの介護施設で働いていて、そこでケアマネージャーをしていた後藤さんと出会って結婚したんです。でも施設の内規で夫婦は一緒の職場で働けないことになっていて、系列内の別の施設に移ったんです。

夫婦仲はとてもよかったと思いますよ。冬美さんに『子どもが3人もいて大変ね〜』と水を向けると『でも、ウチの旦那はよくできてるから』とか『旦那は優しい人だから...』とかのろけていたぐらいだし」

新一年生になったばかりだった長女の鈴ちゃん
新一年生になったばかりだった長女の鈴ちゃん

しかし、1年ほど前から冬美さんは体調を崩して仕事を休むようになったという。

「彼女は心を病んでしまって休職し、一度は復帰したけど、またすぐに休職して、それ以来ずっと仕事を休んでいるんですよ。理由は上司と合わなかったからだと聞いています。

彼女はストレートな性格で物言いがキツいところがあって、それで上司と揉めることがありました。休職は(仕事で)精神的に参ったのが原因なんじゃないかと。

そういう背景もあったので、事件の一報を聞いたときは、てっきり彼女が切羽詰まって子どもに手をかけてしまったのかと思ったほどです」

「優しい」と評判だった元夫のAさん
「優しい」と評判だった元夫のAさん

冬美さんの休職の原因について、この介護施設に事実確認を試みたが「申し訳ないですが質問にはお答えできません」という答えしか返ってこなかった。