「Aちゃんは本当にいい子なんですよ」
女性によればA子さんは新潟県出身だったという。
「Aちゃんは18歳のころに地元の新潟県上越市を出て、名古屋のキャバクラで3ヶ月働いてから上京して、銀座のキャバクラで働き始めたみたいです。
私と出会った当時からAちゃんには銀座のキャバクラ時代の同僚だったという彼氏がいました。その人とは何年か前に結婚したけど、つい最近は『旦那と離婚するかも~』とも話していましたね。
それと、AちゃんはSNSではけっこう強気な発言をしてましたけど、中身はふつうの20代の女の子というか、本当にいい子なんですよ。私と話しているときも『うんうん』と向き合いながら話を聞いてくれるし」
銀座のキャバクラで一時はナンバー1を張り、その後、上野でガールズバーを経営するようになると「キャストの子には弱音は吐けないので」とこぼしていたという。
「だからか、かわりによく私に相談してきました。それこそ和久井さんの件で悩んでいたからか、Aちゃんは当時からよくデパス(抗不安剤)や睡眠剤を過剰摂取してましたね。
LINEのやり取りも『ストーカーの客と戦ってたらこっちまでメンタル死んでました』とか、Instagramの友達限定のストーリーでも『デパス1シート(10錠)飲んじゃった~』と言ってましたし、その状態で電話をかけてきたことも何度もありました」
そんな若手女性経営者を恐怖のどん底に陥れ、そのうえ命まで奪ってしまった51歳バツイチ男について、前職の運送業で同僚だった60代の男性は「和久井は趣味に生きる人で浮ついた話は聞いたこともなかった」と振り返った。
「あいつは根っからのHONDA党でね、お互い前職を辞めたあとも、たまにウチに寄ってバイクや車の話をペラペラとうれしそうに話していたな。
当時はまだ運送業の景気もよかったから、前職で貯めたお金でHONDAのスポーツカー『NSX』とレーサー仕様のレアバイク『NR』も買ったんじゃないのかな? どちらも中古で買ったらしく、当時はそんなにプレミア価格は付いてなかったよ。『NSXは300万円くらいで買いました』とか言ってたし。
俺も昔はバイクとか車は好きだったから、趣味を共有したかったんだろうね。ウチに来るたびに『エアロパーツ組んだんですよ』とか『フルカバーのヘルメット買ったんですよ』とか『Sタイヤに買えて、今度富士スピードウェイに行くんですよ〜』なんて自慢しにきてさ。
たしかヘルメットは十数万円したとかで『ぜひ被ってみてくださいよ』とか言うもんだから『お前のニオイしかしねえのに被りたくねえよ』と冗談交じりに返したら、あっちも笑ってたよ」