近隣住民と騒音トラブルも
別の住民女性は、関根容疑者とちょっとしたトラブルになりかけたことがあったという。
「夜の11時ごろに関根さんが家の前で後輩風の男性と談笑していたときでした。騒いでいるというほどではないのですが、談笑する声が気になって『ちょっと静かにしていただけますか?』と言いに行ったんです。
そうしたら『それなら奥さんのピアノの方がうるさいよね』と静かに言い返されて。私が昼間、ピアノ関係の仕事をしていたからなのでしょうが、怒鳴るとか威嚇するわけではないものの半袖の腕から刺青も見えたし、まぁ、怖かったです」
この女性がすごすごと自宅に引き上げた直後、インターフォンが鳴った。関根容疑者だった。
「また何か文句つけられるのかと思ったら『さっきはごめんなさいね。突然言われてつい』と謝罪してきたんです。私も『ウチもいつもピアノの音をさせて申し訳ないです』と言うと、『仕事でやってるんでしょ? 全然弾いてくださいピアノ』と申し訳なさそうな雰囲気でした。
その後にも一度、関根さんが出したゴミをカラスが荒らしていたことがあって、それをお知らせにいったことがあります。そのとき対応したのは女性で『ありがとうございます。すぐ片付けますね』とすぐに片付けを始めてました。
ただ、女性は髪も眉毛も金色に染めていた派手な方で、片付けの最中に舞い戻ってきたカラスに向かって『コラァッ、オラーッ』と怒鳴り始めたんです。大声だけでなく女性が使いそうもない言葉なので驚きました」
関根容疑者の住宅の家賃は月約20万円で、わずか1年程度で家賃を払えず出ていったという。そして退去時には関根容疑者は不動産関係者にこう言い残していったという。
「一度母親のところに戻ります」
その母親を訪ねてみると、憔悴しきっている様子が手に取るようにわかった。突然倒れるように玄関に跪いたり、泣き喚き、ふり絞るようにこう言葉を発した。
「20社以上もマスコミの方が尋ねてきましたが、私は事件についてなにもわからないんです。もちろん息子ではありますが、3年以上会っていませんし私は何も知りませんので……」
関根容疑者が自らの罪深さを理解する日は訪れるのだろうか。
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取材・文/集英社オンライン編集部ニュース班