甘味からの辛みの二重構造で
というわけで、さっそく食べてみよう。
開封の儀と相成る。オープン!
まずはチーズカレーから。
スプーンでルーをかき混ぜ、ご飯に持っていこうとすると、
チーズがすごく伸びる。ビヨンビヨンである。中をよく見ると、これ、チーズカレーといっても、ルーの上にチーズが乗っているだけでなく、大きなチーズの塊にカレールーがかかっている、と表現したほうが正しい。こんなにチーズがあるなんて、うれしい。
一口食べる。まず感じるのは、カレーらしからぬ甘みだ。やさしい甘さが口を支配する。
しかし、その後にはスパイシーさがやってくる。そのまま、ご飯をかきこむ。ご飯の甘みと、カレーのスパイシーさが調和して、「ウマイ」としか表現できない。スプーンが止まらなくなる。
その他、エビカレーもシーフードカレーも、それぞれの具材のおいしさと、カレーの甘辛ミックスが絶妙にマッチして、それぞれ美味しい。
付け合わせ、ではすまないのだ
「神は細部に宿る」というが、「オーベルジーヌ」のおいしさを引き立たせているのは、まさに、この「細部」なのだ。
Btypeの付け合わせとして出てくる「ポテト」と「青しその実」である。
ポテトは、付属のバターをつけて食べる。ほくほくとした食感と、スパイシーなカレーを温かく受け止めてくれる素朴な味が、カレーを引き立たせる。カレーの合間のお口直しにはぴったりだ。
さらに、もっと脇役だが、「青しその実」も実によい。いわゆる、お漬物的なポジションだが、ピクルスのようなさっぱりした口触りと、しかし、どこかスパイシーさもある味で、カレーとご飯の合間に食べるのにぴったりだ。