史上初のグランドスラムを達成
現在の日本女子ゴルフ界は、黄金世代の台頭以来、プラチナ世代、ミレニアム世代の大活躍、さらに19歳のツアールーキー川﨑春花がメジャー大会「日本女子プロゴルフ選手権コニカミノルタ杯」に優勝するなど、若手の躍進が止まらない。
そんな中、究極の若い力として注目を集めているのが、天才少女・須藤弥勒、11歳。
2017、2018年の「世界ジュニアゴルフ選手権」を連覇。2019年には「マレーシア キッズ・ワールド・チャンピオンシップ」で日本人初優勝を果たし、2021年の「US キッズ・ワールド・チャンピオンシップ」でも優勝した。そして、2022年の「ジュニア欧州選手権」をコースレコードのおまけ付きで制覇して、史上初のジュニア世界4大メジャーのグランドスラムを成し遂げたスーパージュニアゴルファーだ。
弥勒は2011年8月6日、群馬県太田市で父・憲一さん、母・みゆきさんの第2子、長女として生まれた。現在は、小学5年生だ。
みゆきさんは「弥勒が生まれたとき、抱き上げたら身震いがしたんです」と話す。待望の女の子だったという。
1歳半で兄・桃太郎君がゴルフの練習をしている姿を見て、自分もやりたいと興味を持った。それがゴルフとの出会い。競技ゴルフの経験のない憲一さんがゴルフレッスン関連書を読み漁り、弥勒と二人三脚で練習に取り組んできたという。2022年8月からは横峯さくらプロの父・良郎さんが「監督」として指導している。