今後は“普通の”女性たちがホストで借金を抱える?
このような背景から今年に入って昼職や女子大生といった“普通の”女性をターゲットにするホストクラブが増加していると、この女性は話す。
「夜職に免疫のない女子大生やOLを沼らせるために、TikTokやインスタグラムでライブ配信をしたり、SNSでアイドル的に売り出してファンをつくろうとするホストがとても増えました。
また、私の担当は女子大生の客に『友達を呼んできてくれたらサービス弾むよ~』と言って集客してると話していました。今後は地雷系ではなく、そういう普通の子がホストにハマって借金を抱えるケースが増えるんじゃないでしょうか」
時刻は朝6時。歩道に設置された消火器ケースに腰を打ちつけながら「ああー、気持ちいい~」と叫ぶ男性とそれを見て笑う女性、「私のこと好き?」「うん、好きだよ」と愛をささやき合った後に女性をタクシーに乗せて見送るや否や、近くの路上で別の女性と合流してそのままホテル街へと消えていくホスト風男性など……この時間はアフター終わりの男女が歌舞伎町を跋扈するピークタイムだ。
朝7時をまわっても歌舞伎町はまだまだ眠らない。歩けなくなるほど酔った女性をおんぶして、「まだ飲むぞー!」とホストクラブが入居するビルに入っていく男女グループも。おそらく”朝ホスト”(午前6時ごろからお昼まで営業するホストクラブ。二部営業とも)でさらに飲み明かすのだろう。
果たして背負われた女性の肝臓と財布は無事なのか。彼女の今後を暗示するように、空はどんよりと曇っていた。
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取材・文/集英社オンライン編集部ニュース班
撮影/村上庄吾