逮捕されるまでは常に志保さんをかばうような言動、今は…

健一容疑者は、妻の志保容疑者について何か語っているのか。

「志保さんは2019年に放火をして2週間ぐらい勾留されて釈放されてるんですけど、そのとき以外、結婚してから離れたことがなかったので心理的影響はすごく大きかったと思います。

しかし、こうやって今は離れているので志保さんを少し客観視できてるのかなという印象は受けています。逮捕されるまでは常に志保さんをかばうような言動、対応で、私にも志保さんの悪いところを隠していた部分もありましたが、逮捕後しばらくしてからありのままを話すようになっています。今はいい意味で冷静になっています」

ゴミ屋敷と化していた自宅の室内
ゴミ屋敷と化していた自宅の室内
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あたかも、事件発覚まで心身ともにコントロールされていた志保容疑者の呪縛を逃れ、健一容疑者は「自分を取り戻している」と柿原弁護士は言いたいかのようだ。

「(健一容疑者が一番心配しているのは)やっぱり子どものことですね。自分がこれから長く勾留が続くということになれば、誰も育てる人がいないので施設から学校にいくということになるのですが、本当にそこでちゃんと面倒を見てもらえるのかとかそういったことを心配しています。

接見禁止もあって直接手紙を出すこともできないので、子どもたちが今どんな思いでいるのかなど、ほとんど子どものことを心配しております」

かつて児童相談所の保護下にあった美輝ちゃんを細谷夫婦に「取り戻す」重責を担った柿原弁護士は、この日も健一容疑者に献身的に尽くしているように映った。
4歳で毒殺された女児の無念について、両親は何を思うのか。多くの疑念が今なお残されている。

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取材・文/集英社オンライン編集部ニュース班