「エンジンがかかればけっこうな音が鳴るので気づくんですけどね」

働き者と近所で評判の夫・雄也氏が帰宅したので、話を聞いてみた。必要以上のことは話さないが、問いかけにはきちんと応対してくれ、誠実な人柄が伝わってきた。

「(盗まれたランクルの)所有者は妻ですけど、ふだん乗っているのは基本的には僕なんで。本人はほとんど運転しないんですよ。うち、犬が『4人』いるんで全員で移動できる車をと思って買った車だったんで」

もう1台のプリウスでは夫婦と“4人”の犬を乗せるのは狭すぎたようだ。

「そうですね。(ランクルは)2019年か2020年に買った車ですね」

盗まれた当時の状況については、基本的に報道の通りだったという。

「(ふだんから不審者は)全然見ないですね。見ての通りで閑静な住宅街で人の通りもほとんどないところで、変な人というのは見かけない」

事件現場となった三原氏の自宅(撮影/集英社オンライン)
事件現場となった三原氏の自宅(撮影/集英社オンライン)
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車をいじられる物音はしなかったのだろうか。

「それがあればね。普通なら無理やりドアを開けようとすれば防犯ブザーがすごい音でなるんですが。(犯行が)夜中なのか昼間なのかはわかりませんが、それが鳴った音もしてなかったので。エンジンがかかればけっこうな音が鳴るので気づくんですけどね。

深夜に盗られたかどうかはわかりませんが、静かな時間帯にエンジンがかかれば気づくはずだし、犬もだいたい吠えますしね」

雄也氏によれば、5年ほど前に近所で空き巣事件があり、その犯人は逮捕されたという。今回のランクル窃盗犯に対してはどう思うのか。

「そりゃもちろん返してほしいっていう思いはありますよ。とにかく返してほしいですね」

そう肩を落とした雅也氏、別れ際に「お仕事頑張ってください」と記者を気遣ってくれた。
事件の早期解決を願うばかりだ。

取材・文/集英社オンラインニュース班