「ぐわぁはははっ、て感じで笑う朗らかな方です」

厚生労働省東京労働局が3月29日に発表した内容によると、同社は2020年4月から2022年9月の間、一部の従業員に店が休業したことに伴う休業手当を支払ったと虚偽申請し、総額49億6797万4000円を不正受給した。同局が取り扱った1社当たりの不正受給額としては過去最高だという。

雇調金は、経済上の理由で事業活動の縮小を余儀なくされた事業主が、雇用の維持を図るための休業、教育訓練、出向に要した費用を助成する制度。

通常の場合に加え、特例支給が実施されるケースもあり、特に新型コロナ対策の雇調金は虚偽申請が頻発。厚労省もホームページで「不正受給は『刑法第246条の詐欺罪』等に問われる可能性があります」と注意喚起を促している。

加納社長(会社ホームページより)
加納社長(会社ホームページより)
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「もへじ」「くうや」「おこげ」などのもんじゃ焼き店などを、都内を中心に約30店舗展開する同社の設立は、2015年と比較的新しい。しかし母体は1871(明治四)年に東京・日本橋魚市場で創業した水産仲卸の老舗「尾粂商店」で、加納社長はその五代目としてメディアにも度々登場してきた、ちょっとした有名人だ。

「社長は写真で見た通りというか、『ぐわぁはははっ』て感じで笑う朗らかな方です。コロナ当時のことは、私は在籍していなかったので、わかりませんね」(店舗アルバイト)