「女性客に対して、上級者っぽいキャンパーが講釈をたれる」
今回は大事に至らなかったが、キャンプ場の客の中には“迷惑キャンパー”もいるようだ。常連客の1人はこう語る。
「よくいるのは消灯後も音楽をかけたり、喋り声が大きくてずっとうるさいとか、ゴミを散らかしたりしたまま帰るとか。ほったらかしでは見かけたことはありませんが女性客に対して、上級者っぽいキャンパーが講釈をたれるとかですかね。
あとは子どもたちが他のお客さんの敷地に入っていても親が注意しないとかそういう感じですかね。総じて迷惑キャンパーというと周囲を気にせず騒ぐ人たちというイメージですが、ほったらかしを使っている人たちはみなさん、キレイに片付けて帰っていますね」
別の常連客も、『ほったらかし』の魅力をこう語った。
「施設は本当に美しく保たれていて、景色もすごいいいし、温泉も近くにあるので人気のキャンプ場ですね。以前は砂埃がひどかったんですけど、そういう意見があればすぐにスタッフさんが砂利をしいて対応してくれたりと、どんどんスタッフさんが改良を加えていってくれるんです。
だから、予約をとるのは争奪戦ですよ。3か月前の月の最初の月曜日に予約受付になるので、たとえば今月だと3月4日とかに6月の予約がとれるという感じになります。アクセスが一斉集中してるのか、ずっとクリックしてもサイトに入っていけなくてスマホやパソコン、タブレットを総出で並べて対応していますよ。私が知る限り、このあたりのキャンプ場だと『ほったらかし』が一番争奪戦がすごいと思います。
火事はありましたが消火にすぐにかけつけ対応も早かったですし、逆に好印象だったので、私に限らずみなさん、これからも使うと思いますよ」
山火事対応を「ほったらかし」にしなかったスタッフや利用客に守られ、大事にならなかったのは不幸中の幸いといえそうだ。
取材・文/集英社オンライン編集部ニュース班