ーーベータテストの結果を踏まえて、正式版で実装される機能は何ですか?
山中 特に目立つものとしては、辞書と英語率の設定、音声の読み上げの3つです。しかし、それ以上にこだわったのは、マンガの作品数とアプリの動作を向上させてストレスなく読めるようにしたことです。
石渡 特に作品数はベータテストから大幅に増えて、初期から30作品ほど読めるようにしています。そこがベータ版と正式版の最大の違いです。また、今後読める作品はさらに増えていく予定です。
細野 ジャンプ系だけでなく、少女マンガなども読めますよ。老若男女問わず、楽しめるようにラインナップを揃えています。
山中 ちなみに、英語学習という観点から特にオススメなのは『少女マンガ』です。
ーーその理由は何ですか?
山中 高校の学校生活など、いわゆる日常が舞台になっていることがほとんどだからです。そのため、シンプルで実用的な表現が多いんですね。これまで読んだことがなかったなら、少女マンガはぜひ選択肢に入れて欲しいです。
石渡 英語を学ぶだけでなく、今まで触れてこなかった分野に接して、趣味の世界を広げてくれたら嬉しいですね。
また製品版では、英語学習初心者にぴったりな作品をオススメするようにしています。将来的にはユーザの好みや実力、成長度合いに合わせた、より精緻なレコメンデーションができるようにしたいです。
ーー最後に、今後のビジョンを教えてください。
石渡 英語学習アプリは世の中に数多くありますが、多読を強みにしたサービスはまだまだ少ないです。さらに、多読にマンガとAIを活用する点は他のサービスにない大きな強みですね。
ゆくゆくは、英語をマンガで学ぶのを、全ての学習者にとって当たり前の選択肢にしたい。たとえば学校の英語教育でLangakuが副教材に採用されたりしたら、すごく楽しい未来になると思います。
山中 開発を進める過程で、ある高校の英語教師の方から意見を伺ったのですが、英語はもっと、体育や美術・音楽のような学び方に変えていくべきだ、という言葉が印象に残っています。日本の英語学習は、どうしても翻訳することに重きを置きがちです。でも、言語は文化の架け橋であり、手段や道具として使うことに価値がある。Langakuを通じて、英語がどのように使われる言語なのかをぜひ学んで欲しいですね。
あと当社のミッションが「世界の言葉で、マンガを届ける。」なので、今後は海外の方が日本語を学ぶ時にも活用できるようにしたいですね。海外で日本語の学習者が増えれば、マンガ、ひいては日本文化を広げることにも貢献できるでしょう。
細野 マンガの可能性を広げてくれると信じているので、作品の提供などは今後も可能な限りバックアップしたいです。先ほどの少女マンガの例のように、想像もしていなかったニーズが見えてくるかもしれません。
マンガ家さんからは「リリースされたら、自分も使ってみたい」という声も挙がっていますし、あとは何よりユーザーの反応が楽しみです。
マンガで英語多読 - Langaku
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