テレビの前でみんなが笑ってくれるのがうれしい
──お客さんが目の前にいる舞台も出演されていますし、高校生のときに志した感動を届ける仕事を今できているって実感されますか?
松尾スズキさんのミュージカルに出させていただいたときに、「夢、叶った」って思いましたし、そういう感覚ももちろんあります。でも、高校生のときに「やりたい」と感じた動機だと思っていたものは、形が変わり始めていて。今、作品を通してやっていることは、大きくは高校生の時に感じていたことと一緒ですけど、細かい作業や考えることは変わっていますね。でも、今回の純子の役では、本当にそれに近いことを思います。
──原点である高校生に抱いた夢に近い、ということですか?
はい。宮藤(官九郎)さんの作品ですし、たくさんの人に見ていただいていて、毎週、テレビの前で笑っている人がいっぱいいるんだなって思うと、やっぱりすごくうれしいですね。
──今、学生ではない役も増えていますが、純子で高校生の役はもう卒業でしょうか?
それはまだ、言わないでおきます(笑)。卒業でいいかなって思ってたときもありましたけど、今はあまり、そこにこだわっていないですね。
──純子ちゃんみたいな高校生役をやることも、以前は想像できなかったですしね。
そうですね。純子を演じて、高校生といってもまだいろいろあるなって思いましたね。
取材・文/川辺美希 写真/マスダレンゾ
スタイリング/𠮷田達哉 ヘアメイク/上川タカエ(mod’shair)
金曜ドラマ『不適切にもほどがある!』(TBS系・毎週金曜よる10時放送)