「クラス会の巻」(ジャンプ・コミックス第16巻収録)

今回は、両さんが生まれ育った浅草に赴き、ワケありの旧友と杯を酌み交わすお話をお届けする。

両さんはクラス会の幹事となるが、わずか1ヶ月で退学処分となり今では極道になっている金太にも連絡を取っていた……。本作はぜひじっくりとお読みいただきたいので詳しいことは語らずにおくが、酒と同様にはらわたにジンワリと沁みるような一作だ。ぜひご堪能ください。

なおクラス会の会場は、実在のお店「大黒家天麩羅」。明治20年創業の老舗で、もともとは蕎麦屋だったが、明治時代末に天麩羅屋に。現在でも本作中とほとんど変わらぬ外観で営業中だ。

「両さんの浅草ガイドの巻」(ジャンプ・コミックス第168巻収録)では、浅草花やしきで遊んだ擬宝珠(ぎぼし)家の纏(まとい)、檸檬(レモン)らを連れて昼食に訪れていた。このエピソードでは、店の主人が子供の頃からの両さんの友人という設定になっていた。

「両さんの浅草ガイドの巻」より
「両さんの浅草ガイドの巻」より

金太と連れ立っていっぱいやりに向かった店は、やはり両さんが馴染みにしている居酒屋「三吉の店」だ。

こちらはもともと両さんの父・銀次が通っていた店で、「本官は勤務中!の巻」(ジャンプ・コミックス第14巻収録)や「浅草ラプソディーの巻」(ジャンプ・コミックス第53巻収録)では、両さんと銀次が連れ立って訪れている。

気取らず気心の知れたこんな店で一杯やったら、さぞ酒がうまいことだろう。この店は「大黒屋」とは異なり惜しくも架空の店だが、浅草の裏道を歩けば、こんな店に行き当たるかもしれない。

なお本作で描かれた店の外観でコップが置いてあるのは、立ち飲みの客用だろう。よく見るとビールもしくは炭酸のサーバーらしき物も描かれている。

「浅草ラプソディーの巻」より
「浅草ラプソディーの巻」より

それでは次のページから、両さんが見せる変わらぬ友情を、一杯やりながら(?)お楽しみください!!