コンプラ意識で年長者のほうが気を張る


次は、職場での花見宴会の経験豊富な新橋のおじさんサラリーマンたちの意見だ。

「歳を取ると桜を見ながらお酒がおいしいですね。若い子たちも楽しんでくれてたらさらにおいしく感じるってもんですよ。ご時世的に無理に参加はさせないですけど、しばらくぶりですし、開催はしてほしいですね」(50代男性・建設)

新橋のサラリーマン(撮影/集英社オンライン)
新橋のサラリーマン(撮影/集英社オンライン)

「屋外の開放的な景色の中、みんなでレジャーシートに座ってワイワイ飲むのってピクニック感があっていいですよね。前までは上野公園で花見をして、そのまま付き合いのいい人たちと近くの居酒屋やバーでしっぽりやってました。新しい社員たちともそこまで行けたらうれしいですね」(60代男性・経営)

その一方で、おじさん世代でも開催されなくてもいいといった意見が上回ってしまった。

「この前の忘年会や新年会で感じたんだけど、久しぶりのせいか大勢の飲み会で若い子たちに気を遣うのに疲れてしまって……。長時間のお花見なんて体がもたなそうです。

それにアルハラにもうるさい時代ですし、若い子たちも参加したい人は少ないだろうし、いっそ開催しなくてもいいんじゃないかと思いますね」(50代男性・運輸)

(撮影/集英社オンライン)
(撮影/集英社オンライン)
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「昔に比べて気が利いて積極性のある部下が減ってる印象で、お酌もされないし、まったく会話に乗ってこない若い子も多くて、大勢での飲み会の楽しさが薄れてますよね。

それどころかコンプラ重視でこっちが気を張る場面が多くなった。だからお花見はもうやらなくてもいいかなって社内で話し合ってるところです」(男性60代・営業)

今回のアンケートでは若者100人中72人が会社でのお花見宴会に参加したくないと回答したが、もはやこの文化も風前の灯火⁉ 今春、南西諸島を除いた日本最速の開花は東京の3月18日で、平年よりも4~7日早いと予想されている。

取材・文/集英社オンライン編集部ニュース班