どの世代でも定番なのは「卒業アルバムの白紙ページに寄せ書き」
寄せ書き、黒板アート、好きな人に告白……など卒業式エピソードはさまざまあるが、令和、平成、昭和だと世代ごとにエピソードに変化はあるのだろうか?
株式会社ウェブギフトが運営する「オフィスギフト」が行った卒業式のあるあるエピソードについてのアンケート調査で昭和、平成、令和世代ごとの「世代別あるあるエピソードランキング」に注目してみた。
調査期間:2023年02月28日~2023年03月5日
調査機関:クラウドワークス
調査方法:インターネットでのアンケート調査
調査対象:10〜80代の男女
有効回答人数:500名
調査によると
【令和世代】
1位 卒業アルバムの白紙ページに寄せ書きをする
2位 携帯・スマホで写真撮影する
3位 黒板にメッセージやアートを描く
4位 卒業旅行に行く
5位 女子がメイク・男子はセットしてくる
【平成世代】
1位 卒業アルバムの白紙ページに寄せ書きをする
2位 黒板にメッセージやアートを描く
3位 身につけているもの(第2ボタンなど)をもらう・あげる
4位 携帯・スマホで写真撮影する
5位 サイン・プロフィ―ル帳に寄せ書きする
5位 卒業旅行に行く
【昭和世代】
1位 サイン・プロフィ―ル帳に寄せ書きをする
2位 身につけているもの(第2ボタンなど)をもらう・あげる
3位 卒業アルバムの白紙ページに寄せ書きをする
4位 卒業旅行に行く
5位 黒板にメッセージやアートを描く
5位 携帯・スマホで写真撮影する
となっている。
どの世代にも共通して定番なのは「卒業アルバムの白紙ページに寄せ書き」。
調査のコメントをチェックしてみると
「気になっていた男子に、他の人にまぜてメッセージをこっそり書いてもらった」(50代女性)
「別れた元カノに大きく2ページにまたがってメッセージを書かれました」(30代男性)
というメッセージを書いてもらったときの思い出コメントが目立った。
記者の同僚たちにも聞いてみたところ、27歳の男性は「それはやりましたね。長くメッセージを書いてくれる子もいれば、スペースはおかまいなしに大きく書く子もいて、SNSでのやりとりではわかないその子の性格も出ていて、逆に新鮮でした」と振り返っていた。
昭和世代にとっては、卒業アルバムではなく、「サイン帳、プロフィ―ル帳にメッセージをもらう」が1位だった。
調査のアンケートのコメントでは
「中学卒業のときに、クラスメイト全員に書いてもらうためのサイン帳を用意。バインダー式で、用紙を外すことができて、全員に1枚ずつ配り、各々、好きなように書いてもらいました。主に、名前・誕生日・趣味・好きな言葉、自由なメッセージ、イラストなどを描いてくれていたように思います」(50代女性)
「好きだった美術の先生にサイン帳に寄せ書きをお願いしたら、水彩画で夕日に染まった放課後のグラウンドの絵を描いてくれたこと。他の生徒にもお願いされてさまざまな学校風景を描いていた」(40代女性)
などが寄せられた。
記者はどっぷり昭和世代の50代だが、小学校、中学校の卒業時にサイン帳を回した。たまになかなか書いてくれないクラスメイトがいて、卒業式までに全員に回せるか、ハラハラした覚えがある。(卒業アルバムは実家にあるけど、あのサイン帳はどこにいったのか不明だ……)
また小学校6年生の子どもを持つ41歳の同僚は「私のときもありましたよね。サイン帳。
でも今、娘の学校ではLINEで卒業メッセージグループを作って、みんなでメッセージを
リレー式で送るというのをしています」
時代が変わって紙からデジタルになっても、卒業を機にメッセージを送り合うのは変わらないようだ。