心動かされる手紙

――生徒の数が少ないほうが印象的なライブになりやすい気もします。

いえいえ、生徒数が多い学校でも記憶に残るライブはあります。千葉県の中学校でサプライズライブさせていただいたことがあるのですが、登場したときは大盛り上がりを見せ、その熱気に驚かされました。


――学校ごとに本当にリアクションが異なるのですね。

千葉県の中学校は盛り上がってくれたのですが、『旅立ちの日に…』を歌っているときにはしっかり耳を傾けてくれて、最後は涙を流している生徒もいました。そのギャップがとても印象的でした。学校によってリアクションが異なるので、そこも楽しみの一つと考えています。

「ストリートライブ1000回」が目標の女子高生だった川嶋あい。全国各地の卒業式でのサプライズライブがくれたもの「宮城県石巻市の中学校では…」_4
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――サプライズライブに参加していたかつての卒業生から声が届くこともあるそうですね。

はい、基本的にはファンレターでいただくことが多いです。「あのときはありがとうございました」「あのとき歌ってくれた楽曲を思い出して救われました」という内容の手紙をいただくと、本当にこれまでの音楽活動をすべて肯定できるような気持ちになります。

――それは喜びもひとしおですね。

私も感謝の気持ちでいっぱいになりますが、シングル曲ではなくアルバムに収録されたあまり日の目を浴びていない楽曲に触れる手紙も珍しくないことがうれしいです。なおさら「サプライズライブをやってよかった」という気持ちになります。

《後編》へつづく

《後編》声帯手術、養母の命日のラストライブ…「いつかは自分もお母さんみたいに」川嶋あいの音楽の原点はMDウォークマン

取材・文/望月悠木 撮影/石垣星児