節電ポイント3:こまめなスイッチオン・オフは控える

「部屋が暖かくなったらエアコンを止め、寒くなったら再びスイッチを入れるという使い方をする人もおられるかもしれませんが、こまめにスイッチオン・オフを繰り返して温度調節を行うと、節電のつもりがかえって電気の無駄使いになる場合があります。部屋にいるときはスイッチの入切を控え、自動運転にしてエアコンの温度調節機能に任せるのがおすすめです。

また、30分くらいの外出なら、つけっぱなしにしたほうが無駄な電力消費を抑えやすくなります」

節電ポイント4:室外機の周りは何も置かない、フィルターの掃除は2週間に1度する

「暖房効率を落とさないように室外機の周りには障害物を置かないようにしましょう。エアコンは、室外機で吸い込んだ空気中から熱を集めて、それを室内に送り込むことで部屋を暖かくしています。

室外機の吸込口や吹出口の付近に観葉植物や段ボールなどを置いてふさいでしまうと、空気の流れが妨げられて効率的に熱を集められなくなってしまいます。また、室外機が吹き出す熱が奪われて冷たくなった空気が、室外機の後ろに回りこんでしまうこともあり、そうした場合も熱を集めづらくなってしまいます。

室内機の中にあるフィルターの掃除も大切です。一年間フィルターを掃除しないと、約25%も電気代が無駄になってしまうと言われています。
エアコン内部のフィルターにゴミやほこりがついて目詰まりしてしまうと、吸い込める空気の量が少なくなって暖める力も弱くなるため、部屋を暖めるのに時間がかかり、そのぶん多くの電気代がかかってしまいます。

2週間に1度を目安に、フィルターについたほこりを取ったり、水洗いしたりするのがおすすめです」

【年間電気代が25%ダウン】暖房の4つの節電ポイント「風向きを下に」「こまめなオンオフは控える」「湿度を保つ」あとひとつマメにやりたいことは?_4
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エアコンの電気代は、適切な温度と湿度設定といった暖房効率を上げる工夫により節約できる。節電のポイントを押さえて、賢くエアコンを使うようにしよう。

取材・文/百田なつき