お風呂は高血圧によいだけでなく、ウイルスも撃退する!
お風呂に入ることは血圧にとってよい作用があります。温かいお湯に浸かると血流がよくなりますし、降圧体操ほどではありませんが、お湯が体に圧をかけるので、NOの分泌も増えます。
ただし、お風呂の温度によっては、高血圧にプラスにもマイナスにもなりますので、注意が必要です。お風呂の温度が40℃より高いか低いかで、体の自律神経は大きく変化します。40℃以上の熱めのお湯では、交感神経が活発に働くので、興奮状態になり心拍数が上がり血圧も上昇します。一方、40℃以下の少しぬるめのお湯ですと、副交感神経が働くことでリラックス状態になり血圧も下がってきます。
私自身お風呂の温度を利用して、自律神経をコントロールしています。「これから頑張って仕事をするぞ~」というときは熱めの温度の朝風呂に入りますし、また執筆中など「夜中に眠気を覚ましてもうひと頑張り」というときは、熱いシャワーを浴びます。逆に、これからしっかりと体を休めて眠りたいときは、40℃以下のお風呂にゆっくり浸かるようにしています。
血圧の話からはずれますが、お風呂をお勧めする理由はほかにもあります。なんと、インフルエンザウイルスが撃退できてしまうのです!
というのも、インフルエンザウイルスはお風呂で感染力を失ってしまうからです。インフルエンザウイルスは湿度に非常に弱く、湿度70%以上では1時間ももちません。だからといって、部屋の湿度を70%以上にするとカビが生えてしまいます。ですから、インフルエンザ予防にはお風呂なのです。
ちなみにインフルエンザにかかったときに抗生物質を出す病院が未だにありますが、抗生物質は細菌や微生物などの発育・繁殖を抑えるための薬。ウイルスには効果はありませんよ!
「インフルエンザ予防のマスク」の本当の意味とは!?
私たちがなぜインフルエンザにかかってしまうのか、本当の理由についてお話ししましょう。
空気が乾燥する季節にインフルエンザが猛威を振るうのは、乾燥によって喉の粘膜の防御機能が低下し、インフルエンザウイルスがつきやすくなるからです。
インフルエンザウイルスはどこにでもいますが、同じ職場や学校でもかかる人とかからない人がいるのは、ウイルスが増えたわけではなく、自分の喉の乾燥が原因だったのです。
ですから、インフルエンザを予防したい方は、マスクを活用しましょう。マスクで喉を乾燥から守るのです。ぜひお試しください!
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