安さを売りにする格安スーパーがなぜ高級街・銀座に?

日本を代表する繁華街にして高級ショッピング街、銀座。そんな超一等地に、格安を強みに首都圏を中心に展開しているスーパーマーケット・オーケーストアが、「マロニエゲート銀座2」のB1F・B2Fに出店。

百貨店や高級ブランドの路面店、オフィスビルが立ち並ぶ銀座という土地柄を考えると、購入した生鮮食品をスーパーのビニール袋に入れ、電車に乗って帰宅するという“絵”はいささか違和感があるが、オーケーの銀座進出にはどんな狙いがあるのだろうか。

「今回、オーケーが銀座に出店したのは、話題性の獲得と知名度のアップという狙いがあったと推察できます。銀座は東京を代表するショッピング街ですので、買い物客、通勤客、観光客など、さまざまな客層にアピールできるということもあり宣伝効果が大きいのです。

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オーケーは2024年11月に東大阪市にも大規模店をオープンすることを公表しており、関西圏への本格進出も目指しているようですが、今回の銀座進出で今後の全国展開を見越しての弾みをつけようとしているのではないでしょうか。

ちなみに、私は実際に何度かオーケー銀座店を利用したことがあります。オープンしたばかりなので、まだ店づくりは試行錯誤の段階なのかもしれませんが、訪日観光客を意識したお菓子コーナーが目立ってきました。

銀座はオフィス街でもあるので、お昼のお弁当を買ったり、仕事帰りに夕食の惣菜を買ったりする通勤客の需要が増加すれば、それに応じた売場づくりをしていくということも考えられます」(松崎氏、以下同)